BOOK 2014

130冊読破!

ナンバー 相場英雄 ★★★
(苦手な感じのハードボイルド小説)

スペードの3 朝井リョウ ★★★
(三部構成の小説。ミスリードがあったり、なかなか面白いと思うけど昔の朝井リョウが好きな人は「違うなー」と思うかも。私はこちらのほうが初期よりも好きだが)

死刑台の微笑 麻野涼 ★★★☆
(序盤、ノンフィクションのような淡々と残虐な少年犯罪の裁判が進む。終盤、畳み掛けるように二転三転するのがよかった)

不自由な絆 朝比奈あすか ★★★★
(息苦しい・・・。子育て世代の母親(特に荒ぶる男子の母)が読むと泣きそうになるんじゃないかな。でも、最後まで読んで欲しい)


UNTITLED 飛鳥井千砂 ★★★☆
(主人公の性格が独身女あるあるで面白かったのに、最後の3ページで台無し)

鏡よ、鏡 飛鳥井千砂 ★★★★
(デビューから読んでる作家さんだけど、構成がだんだんと凝り出してるな~)

女の子は明日も。 飛鳥井千砂 ★★★☆
(高校の同級生4人が30代を過ぎて再会し、それぞれの仕事や結婚生活をリンクさせた短編連作。この人の話ってコバルト文庫・大人版といった感じ。難しいことなく、サラッと共感できる話が多い) 

砂に泳ぐ 飛鳥井千砂 ★★★☆
(軽いハッピーな話が多い作家さんの新境地)

ママの友達 新津きよみ ★★★☆
(45歳の同級生4人。一人が死んで3人が今の生活と過去の自分を投影する。ミステリー色よりもモラハラとか不登校とか、そういう問題意識の強い話)

植物図鑑 有川浩 ★★★★
(少女趣味だが、悪くない。NHKあたりでドラマ化できそうな一冊)

キャロリング 有川浩 ★★★
(クリスマス時期じゃなきゃ最後まで読む気もしない)

撃てない警官 安東能明 ★★★
(続巻が文庫で出ていたので面白いかな?とまずはこちらから。今、こういう話は格好のドラマ原作として人気があるんだろうな。しかも短編だし。ただ、主人公にあんまり魅力を感じないのはなんでだろう)

出署せず 安東能明 ★★★☆
(「撃てない警官」の続編。最初の短編はなんてつまらないんだろうと思ったけど、中編はよかった。ドラマ化を当て込んだ感じが否めない)

代償 伊岡瞬 ★★★☆
(この内容なら倍のページ数が必要。良く言えば展開が早いけれど、悪く言えばあらすじだけ書いてる感じ)

消えた少女 吉祥寺探偵物語 五十嵐貴久 ★★★☆
(文庫書き下ろし。吉祥寺が舞台の探偵もの。読みやすく、面白い。今後シリーズ化されるようなので楽しみ)

最後の嘘 五十嵐貴久 ★★★★
(前回読了の「消えた少女 吉祥寺探偵物語」の第2弾。こちらのほうが事件自体も登場キャラも良かった。次も出てほしい)

死神の精度 伊坂幸太郎 ★★★★☆
(続編の「死神の浮力」が読みたくて1作目を。短編の中では素晴らしい1冊。伊坂幸太郎の文体と死神の千葉の個性がぴったりハマってる。伊坂幸太郎を普段読まない人にもおすすめ)

死神の浮力 伊坂幸太郎 ★★★★☆
(短編「死神の精度」からの続編。死神の千葉のちょっと風変わりな世界観が好き。死神がいるということは・・・と、結末がある程度わかっているのに最後まで面白い)

重力ピエロ 伊坂幸太郎 ★★★☆
(これぞ、伊坂幸太郎ワールドって感じ。人気のある本っていうのはよくわかる)

アイネクライネナハトムジーク 伊坂幸太郎 ★★★☆
(連作短編。時間軸もバラバラだけど、全部が繋がっている。伊坂幸太郎だな、と思わせる作品

遠くでずっとそばにいる 狗飼恭子 ★★★★
(文庫書下ろしの恋愛ミステリー。嫌いじゃない)

ミッドナイト・バス 伊吹有喜 ★★★★
(一言で言えば「家族再生」なんだけど、もっと複雑な、いろんな気持ちが絡み合ってる。新刊を楽しみにしている作家さんの一人)

さよなら、オレンジ 岩城けい ★★★
(本屋大賞ノミネート。太宰治賞受賞。面白い構成で異国に住むふたりの女性の話が展開。言語にとらわれ苦しんだり、異国の地での閉塞感をものすごく感じる)

家守 歌野晶午 ★★★
(家にまつわる短編ミステリー)

書店員の恋 梅田みか ★★★
(なんにも感じず、感想なし)

幻夏 太田愛 ★★★★☆
(前作と主要人物が一緒だがこちらだけ読んでも十分楽しめる。前作よりも無駄がなく、すごくいい。ミステリーとして、恨みだけでなく悲しさが含まれているところが自分好み。シリーズ化されつつあるがドラマ化ではなく映画化して欲しい)

イーヨくんの結婚生活 大山淳子 ★★★★
(ホンワカと進み、最後に感動の涙といったところか・・・。いたるところにラストへの伏線が張られているのが後になって効いてくる)

にじいろガーデン 小川糸 ★★★★☆
(女性通しが家族を作り子供を育てる16年間。非常に好き。トランスジェンダー)

 荻原浩 ★★★
(最後まで飽きさせないサイコ・ホラー。インターネットに関するくだりとか今で言えば「ステマ」だなって表現の仕方が古さを否めない)

小さいおじさん 尾崎英子 ★★★★
(さわやか。新人賞受賞作だそうで、今後の作品を読んでみたい)

失はれる物語 乙一 ★★★★
(乙一がホラー作家だと私は今までどうして勘違いしていたのだろう。中田永一つながりで読んだけれど、不思議な話がとてもいい) 

私の中の彼女 角田光代 ★★★☆
(主人公のぼんやりとした雰囲気そのままに話全体もぼんやりと進むが、男って女の才能に汚く嫉妬するんだなと思う部分がしばしば。ふわっとしたまま終わると思いきや、最後はちゃんとしめてる)

あしたはうんと遠くへいこう 角田光代 ★★★
(ある女性の15年間。発行当時は角田光代初の恋愛小説だったそう。落ち着かない気持ちにさせる)

笹の舟で海をわたる 角田光代 ★★★
(疎開先で知り合った女性との戦後の半世紀に渡る話。淡々と進むので特に盛り上がりもせず)

謝るなら、いつでもおいで 川名壮志 ★★★★
(10年前の佐世保小6同級生殺害事件を描いたノンフィクション。小学生の女の子の母を持つひとでなくても、事実は小説を越えられないと、ただただ、その悲しさに打ちのめされる)

ぼくの守る星 神田茜 ★★★★
(ディクレシア(読み書き困難)の障がいを持った男の子とその周りの人達の連作短編。子供も大人もそれぞれが悩み、傷ついている。それでも生き続ける意味がある希望を持ったラストが好き)

ひとがた流し 北村薫 ★★★
(そんなに昔の本でもないのに一昔前の感じがするのはなんでだろう。ドラマのキャストが浮かんでしまったからか)

だから荒野 桐野夏生 ★★★☆
(主婦が夫と息子を捨てて車で長崎へ向かうロードムービー。夫と子供の性格の悪さに私でもこんな家庭に居たくないと思う。)

緑の毒 桐野夏生 ★★★☆
(ある男とその人に関わった人たちの短編連作。猛烈に嫌な男なのでもっとひどい仕打ちで終わって欲しかった)

夜また夜の深い夜 桐野夏生 ★★★★☆
(手紙形式の長編。だんだんと成長していく少女の行く末や母の秘密が知りたくなって、結構なボリュームなのに一気に読めた)

誕生日を知らない女の子 黒川祥子 ★★★☆
(ノンフィクション。虐待児童が保護されてからのレポートだが、親に愛されずに育った子ってその後が大変なんだなと感じた。虐待された子供たちの報道があるが、それで終わりじゃないことを知る)

天使の子 小手鞠るい ★★☆
(実話を元にした作品というけれど、うーん・・・ニューヨークの街並みの描写以外あまり興味なかった)

蛇行する月 桜木紫乃 ★★★★
(直木賞受賞後の1冊。いろんな女性のいろんな人生が数年にわたって描かれているんだけど、軸になるのは一人の同級生の幸せ。幸せってなんだろうって考えさせられる。)

星々たち 桜木紫乃 ★★★★☆
(最新刊。うまいなぁ)

猫が足りない 沢村凛 ★★★
(タイトル以上に惹かれるところがなかった)

検察側の罪人 雫井脩介 ★★★★
(長くて読み始めは躊躇したけれど、これはこのぐらいの文章量じゃないと消化できないと納得。「犯人に告ぐ」もよかったけれど、こちらも)

仮面同窓会 雫井脩介 ★★★
(しょうもなっ。この人、作品によって好きなのと嫌いなのの差が大きい)

よだかの片想い 島本理生 ★★★☆
(顔にあざのある女の子が映画監督を好きになり、成長していく。端々で素晴らしい価値観を出す主人公と感情移入できない映画監督)

Red 島本理生 ★★★★☆
(丁寧に女性の心情が描写されていて、最後はどこに着地するのか読み進めずにはいられない)

愛なんて嘘 白石一文 ★★★
(白石一文らしくない(いい意味で)説明臭くない短編。いろんな男女がいるもんだ)

ダブル・フォールト 真保裕一 ★★★
(新人弁護士の愚痴が半分を占めている。後半がよかった)

春、戻る 瀬尾まいこ ★★★☆
(お兄ちゃんの正体が知りたいってだけで最後まで一気読み)

確信犯 大門剛明 ★★★
(司法制度の問題点をわかりやすく盛り込んでるんだけど、登場人物の個性がイマイチ、ピンと来ない)

男ともだち 千早茜 ★★★☆
(最初は男好きの女の話かと思ったらそうでもなくなった。男と女は友達になれるかという悶々とした気持ちになる)

島はぼくらと 辻村深月 ★★★★☆
(明るく爽やかな方の辻村さん。本屋大賞第3位。島の退屈な日常の話をここまで書いていてすごい。終わりも爽やか)

盲目的な恋と友情 辻村深月 ★★★★
(二人の女性から見た視点の違い。恋と友情、同じ時を別々の気持ちで歩んでいく。友情よりもどちらも盲目的な恋)

壊れる心 堂場瞬一 ★★★
(文庫書き下ろし。犯罪被害者家族に寄り添う警察。中途半端な立ち位置ということだけがわかる)

警察回りの夏 堂場瞬一 ★★★
(ミステリー色は弱く、登場人物の立場が微妙で難しいという言い訳と過剰報道についての見解といった話)

波形の声 長岡弘樹 ★★★☆
(短編集のミステリー。よくできているんだけど、感動はなし)

百瀬、こっちを向いて。 中田永一 ★★★★
(乙一の別名義。いやー、まいった。高校時代に読みたかったなぁ)

吉祥寺の朝比奈くん 中田永一 ★★★★
(面白い構成で短編だけどとても良い。表題作がとてもよかった)

小さいおうち 中島京子 ★★★★☆
(映画化された直木賞受賞作。家政婦の回想録による小さなお屋敷での秘密は最後まで読み終えて、もう一度読み返したくなる内容)

去年の冬、きみと別れ 中村文則 ★★★
(ファンの多い著者だけど、私はどれを読んでも苦手であります。その中ではかなり良い方)

円卓 西加奈子 ★★★★
(芦田愛菜ちゃんで映画化。いいなー、小学生だけど西加奈子ワールド)

舞台 西加奈子 ★★★
(自意識過剰な主人公。あまりの自尊心の高さに身動き出来なくなる様が痛くもなるし、悲しくもなる)

しずく 西加奈子 ★★★★
(年齢も立場も違う女性通しの交流を描いた短編。表題作以外もすごくよかった。こういう、ほっこりとした話も好き)

北天の馬たち 貫井徳郎 ★★★
(んー、最後の最後だけが腑に落ちない。途中までは罠にかける過程が詳しく書かれていたのに、最後だけが力技で締めくくった感じ)

私に似た人 貫井徳郎 ★★★☆
(直木賞候補作。小さなテロに関わった10人の話。それぞれの話からテロの首謀者とどう関わったかがすごく面白かっただけど突然プツンと終りを迎える。書きたいことはわかるのだけど、最終章の前にもう一篇あれば文句無かったのに)

猫鳴り 沼田まほかる ★★★
(ディープな猫好きは読むと泣くらしい。私は泣かなかったけれど)

恋人よ(上) 野沢尚 ★★★☆
(よくある不倫ものと思いきや)

恋人よ(下) 野沢尚 ★★★★
(野沢尚がまだ生きていたら彼の作品をもっと読めたのに。ドラマの原作本を超えた面白さ)

 乃南アサ ★★★
(「鍵」の続編。ミステリーの要素よりも少女の成長や家族の絆が強い。さらに続編があれば読んでみたい)

頼子のために 法月綸太郎 ★★★★☆
(時代を超越したミステリー。父も高評価)

猫泥棒と木曜日のキッチン 橋本紡 ★★★☆
(タイトルが可愛い。暗いないようなのに絶望感がないのがいい)

絶叫 葉真中顕 ★★★★☆
(いや~、すごいな。このミス1位でもいいんじゃない?(実際は11位)デビュー作も社会派だったけど、こちらのほうが読みやすくて面白い。新たなミステリー作家の開拓に)

私のこと、好きだった? 林真理子 ★★★
(年を取ることが素晴らしいと思えなくなる。もっと、大人の恋愛小説を期待していた)

フェイバリット・ワン 林真理子 ★★★
(そこかしこにバブル臭のする一冊)

イノセント・デイズ 早見和真 ★★★★☆
(死刑囚の彼女に関わった人たちが紡ぐ長編。自分を醜いと思ってる主人公だが、実は誰よりも愛されていたからこその残念な結末)

彼女の家計簿 原田ひ香 ★★★
(ふむ・・・家族の繋がりとか過去に囚われる系の話で目新しさがない)

白銀ジャック 東野圭吾 ★★★
(ミステリーの中でもエンターテイメントに近い作品。東野圭吾じゃなければもっとボロクソに評価するかも)

虚ろな十字架 東野圭吾 ★★★★
(最新作。死刑をテーマにした東野圭吾らしいミステリー。賛成・反対に偏ることなく書かれているので自分はどうなのか、今一度考える一冊)

マスカレード・イブ 東野圭吾 ★★★☆
(マスカレード・ホテルを読む前で後でも関係ない)

昭和の犬 姫野カオルコ ★★★
(2013年下半期直木賞受賞作。人生に犬がいつも寄り添っている女性の話。あんまり好きじゃない)

幸福な生活 百田尚樹 ★★★☆
(超ショートストーリー。最後の一行のどんでん返しがあるせいか、次へ次へと読みたくなる)

プリズム 百田尚樹 ★★★
(解離性多重人格障害の話)

フォルトゥナの瞳 百田尚樹 ★★☆
(あっという間に完読。話が薄くて買うまでもない)

果てしなき渇き(上) 深町秋生 ★★★☆
(映画化されるってことで読むことに。グロッ!良いも悪いも下巻次第)

果てしなき渇き(下) 深町秋生 ★★★
(私はこういう話は好きじゃない)

手のひらの音符 藤岡陽子 ★★★★
(40代の人に読んで欲しい1冊。不遇な子供時代を経て、それでも尚前向きに生きているとてもいい話)

神様の裏の顔 藤崎翔 ★★★★
(横溝正史大賞受賞作。元芸人さんが書いたミステリー。最初は「う~ん・・」って思ったけど、最後まで飽きずに読めた)

最終陳述 法坂一広 ★★★★
(面白いと評判の現役弁護士による最新刊。福岡地裁の裁判員制。死刑についての話。検察側・弁護側・裁判員側とそれぞれに立場があるので前半はその心理戦でもたつく展開にイライラ。中盤以降が面白い)

魔術師の視線 本多孝好 ★★★
(ミステリーと思いきや・・・。ラストがこんな終わり方でいいの?と思わず考える)

ケモノの城 誉田哲也 ★★★★
(実際に起こった事件が元になって書かれているんだけど、ものすごーく気持ち悪くて怖かった。作者のグロさが前面に出ている本。最後まで目が離せない怖さとグロさ)

ハング 誉田哲也 ★★★★
(ハードボイルドが苦手な人にも読みやすくわかりやすい。ドラマ化されるそうだが、原作とイメージが違うので知らずに読み終えられてよかった)

とっぴんぱらりの風太郎 万城目学 ★★★★☆
(初めての万城目学さん。時代物は苦手だけど、読みやすく、長編が苦じゃない)

木暮荘物語 三浦しをん ★★★☆
(木暮荘にまつわる人たちの短編。最初はたいしたことなかったけど、終盤に向けて一気に面白く良い話になっていった)

致死量未満の殺人 三沢陽一 ★★★☆
(アガサクリスティ賞受賞作。真っ直ぐな毒殺ミステリー。真っ直ぐ過ぎて疲れたが、たまにはこういう王道ミステリーも悪くない)

豆の上で眠る 湊かなえ ★★★★
(久しぶりにこわーいブラックな湊かなえ。最後になるにつれゾワゾワした)

山女日記 湊かなえ ★★★★
(最近の湊かなえは良い。ミステリーではないけれど、毒もないけれど、良い)

少女 湊かなえ ★★★
(なんという嫌な気分。最近の湊かなえを読んでいたので初期作品がこういうものだと忘れていた)

物語のおわり 湊かなえ ★★★☆
(未完の小説が繋いでいく連作。きちんと最後の締めがあるので読後スッキリ)

貘の檻 道尾秀介 ★★★
(中盤までは全く面白くない。嫌な方の道尾作品と思って読むのをやめようと思ったけれど、最後はそれなりにまとまってよかった。そろそろ道尾秀介の新作を追いかけるのはやめようかな)

ペテロの葬列 宮部みゆき ★★★★
(「名もなき毒」のシリーズ。宮部作品としてはレビューが悪くて驚く程。確かに、終わり方が今までの宮部みゆきと少し違うけれど、この文章量をあっという間に読ませるのだからすごいと思う。テレビシリーズを見据えているのかもしれないけれど、男の人が読むと納得いかないかも。)

刑事の子 宮部みゆき ★★★☆
(宮部みゆき初期作品。東京殺人暮色からの改題。)

ありふれた愛じゃない 村山由佳 ★★★☆
(二人の対照的な男の間で揺れるありきたりな話。なのに、最後にどう決着をつけるのか気になって一気に読んでしまう)

生きてるだけで、愛。 本谷有希子 ★★★
(ものすごい疾走感。言葉のラッシュ。鬱というよりも頭のおかしい女の話)

この女 森絵都 ★★★★☆
(あらすじで読むより実際数段よかった。読んだあと、もう一度最初に戻って読み返す。そして、最後をもう一度。翌日も考える。そんな小説。森絵都の中で一番好き)

クラスメイツ(前期) 森絵都 ★★★
(中学生の日常。クラス全員の連作。子供に読ませたほうがよろしかろう)

クラスメイツ(後期) 森絵都 ★★★
(前期と変わらず。2学期制でよかった。3学期制だったら読むのやめてたよ) 

カラフル 森絵都 ★★★☆
(森絵都のナンバーワンと言われる所以がわかる本)

いつかパラソルの下で 森絵都 ★★★★
(カラフルとの高低差が半端ないけど、ブラックな森絵都も嫌いじゃない。家族っていろいろややこしい)

虹の岬の喫茶店 森沢明夫 ★★★☆
(最近知ったが映画化されるとな。爽やかな感動の連作短編)

夜の果てまで 盛田隆二 ★★★★
(冒頭から淡々と始まり、途中、この本はどこが面白いのかと思ったけれど、中盤以降、破滅的な雰囲気がすごくよかった。最後の終わり方が・・・・・と思い、もう一度冒頭に戻って読みたくなる小説)

祈りの朝 矢口敦子 ★★★
(文庫書き下ろし。頭のおかしい女の話と思ったら、そこかしこに布石が。んー、なんだろう?あんまり好きじゃないんだけど最後まで読んじゃったって感じ)

その鏡は嘘をつく 薬丸岳 ★★★★
(夏目シリーズ。これから読んでも大丈夫。新たなキャラの検事が出てきて、ドラマ版の方にも幅を持たせるつもりか。東野圭吾が好きな人にもオススメの作家)

刑事の約束 薬丸岳 ★★★★
(刑事のまなざし(夏目)シリーズ。短編。テレビドラマですでに見たものもある。「不惑」がよかった

神の子(上) 薬丸岳 ★★★★
(なかなかいいね。下巻に期待)

神の子(下) 薬丸岳 ★★★★☆
(最後まで納得のいく終わり方。すごい長編だけど読む価値アリ)

なぎさ 山本文緒 ★★★★
(久しぶりの山本文緒は今までの雰囲気とちょっと違った。こんなことを書く作家だったけ?と思うけど、大した山場のない物語を読ませてしまうのはすごいなぁ。家族って面倒臭い。だけど、縛られて、離れられないのを実感させられる)

伊藤くんA to E 柚木麻子 ★★★★
(直木賞ノミネート作。伊藤くんと関わる5人の女性。伊藤くんのどこがそんなにいいのかわからないけれど、クズケンは最高だ)

その手をにぎりたい 柚木麻子 ★★★☆
(珍しく長編。バブル期と相まって10年間があっという間。最後の章だけあんまり好きじゃなかった)

本屋さんのダイアナ 柚木麻子 ★★★★☆
(流行りのダブルヒロイン。この人の中で一番好き。今年度の中でもトップクラス)

ねじまき片想い 柚木麻子 ★★★★
(ミステリー色もあって、なかなか面白い。連作短編)

検事の死命 柚月裕子 ★★★★☆
(佐方シリーズ第3弾。今回は短編4つというよりも中編。前の2作は普通だったけど、今回でドーンと打ち上がった感じ。もう一度前2作を読み返したくなる。)

ポプラの秋 湯本香樹実 ★★★☆
(「夏の庭」の少女編といった感じかな。同性な分、こちらに共感。)

怒り(上) 吉田修一 ★★★★
(実際にあったあの事件を思い出させる話。3人の男が誰なのか、後半になるにつれて気になる)

怒り(下) 吉田修一 ★★★★☆
(最後に向かわせる力がすごい。3人の謎の男の最後を言うとネタバレになるので是非、読んで欲しい)

平成猿蟹合戦図 吉田修一 ★★★
(うーん・・・・、群像劇のような一見バラバラだった登場人物が「さるかに合戦」になぞらえて親の仇をうっていく痛快な話。ただ、吉田修一っぽくない、ような)

満願 米澤穂信 ★★★☆
(このミス1位の短編ミステリー。短編なのに重厚感のある内容。好きか嫌いかはそれぞれなので、私は1位ではなかった)

小さな異邦人 連城三紀彦 ★★★☆
(このミス4位。昨年、急逝された作家の短編ミステリーを集めたもの。一つ一つが不思議で重厚)

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